PRIDEタブ譜

タブ譜、せっかく作ったので、songsterrにアップロードしました。
アレンジを忘れないためのメモ用に作ったので、細かいところは適当ですが…。
ちなみにこのサイトは、著作権対応はしっかりしているようです。

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スマホだとアプリのインストールが必要かも。

演奏サンプルはこちら

On Your Markのイントロ転調

はてな匿名ダイアリー「CHAGE&ASKAの”On Your Mark”について 」より

J-POPを分析するときに調性を云々言うのは的外れと言われるかもしれないが、決してそんなことはないと思います。変ホ長調はベートーヴェンが「交響曲第3番(英雄)」で用いた「荘厳の響き」の調性、そして嬰ヘ長調は♯が6つ付いて、複雑で混沌とした響きを持つ。例えば、マーラーが「交響曲第10番」のアダージョで用いたのは嬰ヘ長調である。チャゲアスで変ホ長調の調性を探すと「PRIDE」や「Sons and Daughter~それよりも僕が伝えたいのは」を挙げることができます。ベートーヴェン「英雄」と同じく、どちらも荘厳の印象を私たちに与える曲です。しかしながら重要なのは、「On Your Mark」はこの荘厳の調性からすぐに転調する(=外れる)ということです。すなわち、この曲は、はじめから「英雄」からの「除け者」であり、「PRIDE」のように素朴かつ豪胆に歌い上げることさえ禁じられたものの歌なのです。したがって、「On Your Mark」ははじめからかなりひねくれた性格をもつ曲なのです。この冒頭の転調を聞いて、たしかに私たちはどこか言い知れぬ複雑さを覚えるのではないでしょうか。

「On Your Mark」は長きに渡って一番好きな曲だったので、いつかアレンジしなきゃ。
Gb MajorはCHAGE&ASKA楽曲の中では「夜のうちに」が該当。

  • 変ホ長調(Eb Major Scale)「荘厳の響き」
    • ベートーヴェン「交響曲第3番(英雄)」
    • CHAGE&ASKA「PRIDE」
    • CHAGE&ASKA「Sons and Daughter~それよりも僕が伝えたいのは」
  • 嬰ヘ長調(Gb Major Scale)「複雑・混沌」
    • マーラー「交響曲第10番」
    • CHAGE&ASKA「夜のうちに」

alive in liveのダイナミクス

togetter「澤近泰輔氏によるalive in live回想録」より。

「Man And Woman」はオリジナルはピアノ始まりですが、是非ガットギターでやりたかった。
響きには確信がありましたが、狩野ちゃんが見事に弾いてくれました。
所謂「大曲」なので、極薄にしてダイナミクスを表現する。
「MGIA」の『心に花…』と似たやり方。

2007年のツアー「alive in live」はDVDでしか見ていないけれど、CHAGE&ASKAで一番好きなライブ。
支えたのは澤近泰輔だったのか。
そんな好きなライブのアレンジについて、ダイナミクスへ言及していることが興味深い。

自分の中でのダイナミクスのイメージは、抑えるところはとても静かに弾いて、サビで一気に弾けるというもの。
「alive in live」で言えば、『RED HILL』のような。

一方、輪廻転生を歌った大曲『Man and Woman』は、全ての楽器が一曲通して「極薄」。
静かなガットギターから始まり、優しくピアノが加わり、ASKAのボーカルがそっと入り、2番あたりからCHAGEの丁寧なハモリ、コーラスが入っていく。
極薄なものが積み上がることによって、盛り上がりを作っていく。
歌も、ダイナミクスを作り出す楽器の1つとして存在していることがポイントか。

いろんなダイナミクスの表現方法があるんだなあ。

#MGIAは「My Game Is ASKA」のことか。

クラブ+ロック

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「kicks」より

アルバムコンセプトとして「クラブミュージックとロックミュージックの融合」という言葉が当時はよく使われていました。
(中略)
いわゆるクラブっぽさを醸し出しているのはリバーヴを効かさず無機質で機械的なドラムの音とあまり大きく起伏しない骨太なベース音です。「同じ時代を」や「In My Circle」のような温かみのある歌でもドラムとベースの音は無機質な『kicks』の音なのです。

クラブミュージックってこういう部分を指していたのか。
「Girl」はいつか挑戦したい名曲。
無機質で機械的な音って、ウクレレで作れるのかしらん。

このアルバムを最初に聴いた時には、異色すぎてぎょっとした。
でも今は普通に格好良いなと思って聴く。
何が心を打ったんだろう。

音を外すセンス

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「2nd」より、「トウキョータワー」について。

AメロはG-B7-Em-C-E♭/G-Dm7-CM7-Fという進行。Aメロ2回目の繰り返しの最後はDm7-Gとまとめます。B7の「せいで」とE♭の「フゥ~」の部分の音の外しがChageさんらしさ。
BメロはAmに移調。
(中略)
サビはGに戻ります。G-Bm-CM7-Cm6-GonB-B♭dim-Am-Gという進行。ディミニッシュコードの「ゆめかけらをね」の部分で切なさ倍増。このディミニッシュコードは別メロディが挟み込まれる「聞きあきた」からの部分にも使われています。「痛みさえも抱えながら」の部分です。

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挫折ともがきのコード進行

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「NEVER END」より、「月が近づけば少しはましだろう」について。

だれもが味わう挫折とそれを乗り越えようとしてもがく人の姿を描きます。「動きたくない」からの転調を除くと、コード進行はシンプルというか定番です。ビートルズの「Let It Be」風のコード進行なのです。ただし、あくまで「風」であって同じではないですよ。この直後に発表したチャゲアスの「NO PAIN NO GAIN」でもこのコード進行を使っているのですが、生きることの苦しみを歌うことでは共通しています。

この2つが、同じコード進行とは。(月が〜とno pain〜)
確かに、どちらの曲も、静かにうねるような曲調で進行していき、サビでの盛り上がりは、ギュッと絞られ引きちぎられそうになるギリギリのところで耐えているように、ASKAが雄叫びを上げる。
そんな感じが共通しているかもしれない。

メジャーからマイナーへの転調

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「NEVER END」より、「HELLO」について。

明るいメジャーのコード進行にふとはさみ込まれるマイナーコードへの転調が効果的なのです。サビの「音の一つくらい」やAメロの「ここははだしで」の部分で一瞬だけマイナーに部分転調するんです。

メジャー7thと6thコードによる浮遊感のある曲想

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「僕はMUSIC」より。

サビはC#m7-Dの繰り返し。「僕はMusic」からBm7-Dmaj7-D6とASKAさんが得意とするメジャー7thと6thコードを使って、浮遊感のある曲想でまとめます。

メロディー中心の曲作り

ひとり咲き~私的チャゲアス随想~「SAY YES」より

「よけいなものなどないよね」このフレーズは(サンニーサンシー)で終わりますよね。つまり、この歌いだしのフレーズは中途半端な3小節で完結するんです。
(中略)
ここまででいえることはASKAさんがメロディー中心の曲作りをしているということです。
(中略)
実はサビは一転してわかりやすい偶数の小節数でわかりやすく展開するんです。(中略)ASKAさんの曲作りの秘密はここにあるんですよ。どんなに複雑怪奇なコード進行や難解な曲の入り方をしてもサビでは一転してわかりやすいメロディーがあらわれるのです。他にもありますよね、サビに入ると一気に世界が拓けたようにわかりやすく展開する曲が。
「Man and Woman」「あなたが泣くことはない」「抱き合いし恋人」「HEART」…