ASKAソロの代表曲「Girl」のウクレレソロアレンジに挑戦しました。
ASKAの実験曲を借りて、「ウクレレの実験」を目指しました。
原曲
歌:ASKA
作詞・作曲:ASKA
編曲:松本晃彦 / ASKA
ウクレレソロ
アレンジ:私 と 林本陽介(先生)
間奏アドリブパート:林本陽介 続きを読む ASKA「Girl」ウクレレソロアレンジ
ASKAソロの代表曲「Girl」のウクレレソロアレンジに挑戦しました。
ASKAの実験曲を借りて、「ウクレレの実験」を目指しました。
原曲
歌:ASKA
作詞・作曲:ASKA
編曲:松本晃彦 / ASKA
ウクレレソロ
アレンジ:私 と 林本陽介(先生)
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12/26
頭から弾いてみて、細かい運指を見ていく。第一弾。
また、Cメロの前2小節がなんか変なので見てもらう。
そして最後の10分で、「Time After Time」(ウクレレ版)のイントロをざっくり教えてもらう。
そろそろ、細かいレッスンの復習より、練習しないといけない。
とりあえず箇条書き。
長いことストラップを付けずにウクレレを弾いてきたので、ストラップを使う習慣が無い。
ストラップは付けてるのに、結局膝と腕と手でウクレレを支えている。
もっとストラップにウクレレを預けちゃって良い。
ことに、この曲のように横移動を多用する場合は、左手をフリーにしておくことが重要。
横移動を多用し、ファンキーな感じが出せる。
その代わり、音がブチブチ切れるので、優雅な感じは消えてしまうけれど。
サビ「優しく壊れるGirl」が終わって、Cメロ「君と僕のどっちが先に」が始まる前までの、プチ間奏。
基本はイントロのギターパートの繰り返し。
しかし、Cメロ直前の2小節のギターの音だけ、よくわからない。
原曲はコーラスの音がかぶってしまっていて。
(楽譜見てもピンと来ない)
先生に耳コピをお願いする。
原曲の1小節を何度も繰り返し聴いて、自分で弾きながら音を取っていく。
コードの音に対して、9thの音を使ってるとか、そういう仮説を立てながら聴いていく。
ギター曲で、自分でもやってみたいと駆り立てる曲はほとんど無いのだけれど、この曲はいつかやると決めている。
このメロディアスな伴奏が非常に心地良い。
伴奏だから、基本的にはコードの音を弾くわけだけれど、合間合間にコード音以外のスケール音を鳴らしていく。
コード音以外のスケール音は、つまりはテンションコードで使われる音なので、小節の中の一部分でテンションコード感が出る。
次のコードのルート音に向かって音が動いていくと、進行感が増す。
メロディアスな伴奏で言うと、ジミヘンのwind crysとかlittle wingとかも。
12/12
人生で一番聴いた楽曲は間違いなく「Girl」。でも飽きない。
楽曲全体のスケールの話と、Cメロのアレンジ。
スケールは、モーダルインターチェンジの視点から整理すると、すっきりする。
Cメロは、アレンジャー松本晃彦のキーボードと、ASKAのボーカルが面白く絡むところなので、それをソロで表現したい。
11/28
アレンジの大きな構成は、 イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→間奏→サビ
イントロ~サビは作り終えたので、あとはCメロと間奏。
Cメロのコード進行の分析と、間奏での基本のリズムパターンを見てもらう。
Aメロ~サビでは今の二人の関係を歌い、Cメロでは未来に来るであろう二人の別れを歌っている。
Cメロと間奏の役割は、単純に盛り上げることではなく、不安感や不穏さを高めることと言えるだろう。
コード進行を分析してみると、メジャースケールとマイナースケールを行ったり来たりする、どっちつかずの不思議な進行になっている。
Cメロでは、Bb minor Scaleに転調する。
しかしコード進行を追っていくと、Bb minor Scaleのダイアトニックコード以外のコードが出てくる。
「君と僕のどっちが先に」(GbM7→Ab→GbM7→Ab)
「雨の中の旅に出るのか」(Eb→Bb→Eb→Bb)
「そのときの君も そのときの君も とても綺麗だと思う」(GbM7→Gb6→GbM7→F)
モーダルインターチェンジの分析表を参照すると、Bb MajorとBb minorを行ったり来たりしていると考えるのが妥当か。
Bb Ionian(Major) Bb,C,D,Eb,F,G,A |
BbM7 Bb,D,F,A |
Cm7 C,Eb,G,Bb |
Dm7 D,F,A,C |
EbM7 Eb,G,Bb,D |
F7 F,A,C,Eb |
Gm7 G,Bb,D,F |
Am7(-5) A,C,Eb,G |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Bb Aeolian(Minor) Bb,C,Db,Eb,F,Gb,Ab |
Bbm7 Bb,Db,F,Ab |
Cm7(-5) C,Eb,Gb,Bb |
DbM7 Db,F,Ab,C |
Ebm7 Eb,Gb,Bb,Db |
Fm7 F,Ab,C,Eb |
GbM7 Gb,Bb,Db,F |
Ab7 Ab,C,Eb,Gb |
トニックとドミナントを行ったり来たり、トニックとサブドミナントを行ったり来たり、どこに行きたいのかよく分からないコード進行だけれど、それが却って不穏さを出しているから面白い。
間奏に至っては、GbM7とFを行ったり来たりする。
半音ずれたメジャーのコードが、ダイアトニックコードに共存するようなスケールは、レッスン内で見た限り存在しなかった。
スパニッシュっぽい曲調からハーモニックマイナースケールも先生が確認してくれたけれど、見つからない。
つまり間奏は、Bb minor ScaleとBb Major Scaleを行き来しているのだと言える。
この放り投げた感じが特徴的。
なお、Beatlesの「Day Tripper」も、コードがどこに行くのか分からない不安定な進行を持ち、不穏さを出している曲だとか。
コードを調べてみると、確かにメジャーのコードばかりで進行しているので、モーダルインターチェンジを繰り返しているのだと思われる。
Cメロ以降は、ウクレレデュオにする予定。
間奏での、伴奏のリズムパターンを作る。
まず、自分で作ったアレンジ。
原曲のイメージ「タンツクタンツクタカツクタンツク」を再現してみる。
三拍目の頭(Xのところ)を、他の拍の頭に比べて弱めにしている。
先生のアレンジ。
ポイントは、曲の他の部分のリズムと合わせてあることと、3拍目にアルペジオが挿入されていること。
1点目「他のリズムと合わせる」は、自分も迷っていて、うまく組み込めなかったところ。
イントロ等では、2拍目と4拍目に「X」(クリック)の音を挿入している。
でも前述の間奏アレンジbeforeでは、3拍目の弱拍を表現するのに「X」を使った。
一方、こちらでは単音を鳴らすことで、弱拍の表現としている。
また、2点目「アルペジオ」。
クラブミュージックらしさ、均質に刻まれるリズムの感じを出すために3拍目にアルペジオを入れている。
弱拍、強拍を作ることで、波のようなリズムが生まれるけれど、そうするとクラブミュージックのような均質さが消えてしまう。
そこに単音のアルペジオが続くことで、均質さを埋め込むことが出来る。
クラブミュージックに影響を与えているファンク。
ファンクだと、ハネたリズム(シャッフル)が多いので、そういう場合には、上述のようなアルペジオの挿入はいらない。
洗練されたシティ感があるクラブミュージックでは、跳ねたリズムではなく、均質なリズムが特徴的。
10/12
Girlアレンジ2回目。
Aメロ~サビで気になっている以下の2点を見てもらう。
主にメロディに関わる部分。
先生は、指板の横飛び(低音側から高音側に一気に動く)を容赦なく入れてくる。
アレンジは難しくなるけれど、その分、迫力あるASKAの歌唱に近いものを再現できる。
面白いアレンジになりそう。
8/16
次のアレンジ曲は、ASKAソロ「Girl」。
踊る大捜査線「Rhythm and Police」の松本晃彦と組んで、「クラブミュージックとロックの融合」をテーマに制作されたアルバム「kicks」の代表曲。
初回レッスンでは、アレンジコンセプトの整理と、今まで作った部分(イントロとサビの一部)を見てもらう。 続きを読む (59)Girl:アレンジコンセプト
9/27、ASKAソロのGirl、アレンジレッスン2回目。
気になった以下の2点を見てもらう。
1点目で重要なのは、そのコードの役割を考えること。
2点目は、アイディアを整理して、大胆に実行すること。
作曲者の視点に立つと、コードの役割には2つある。
そこでのコードは、どちらの役割をより強く担っているのか。
それを見抜くことで、コードの1度の音が重要なのか、3度か5度かあるいは7度か、ということが分かってくる。
ウクレレは4弦しか無いので、セブンスコード(音4つ)にコード外のメロディ(音1つ)が追加されると、物理的に絶対弾けない。
また、セブンスコードでは、1度と7度は1音しか離れていないので、両方を取ることが難しい場面も多々ある。
どの音を削って、どの音を残すか。
その取捨選択に際して、基本となる考え方を持つことが出来れば、その基本に則って他の曲をアレンジすることも可能だし、あるいは敢えてその基本から外れるという冒険をすることも出来るようになる。
F→B7→Emと進行する部分のB7のところ。
メロディはEmスケールの音のみで構成されている。
一方で、コードはダイアトニックコード外のB7が選ばれている。
(ダイアトニックコードであれば、Bm7のはず)
そのため、コードの音とメロディの音が合致せず、ウクレレソロでは全ての音を弾くことができない。
どの音を使い、どの音を捨てるか。
まずはコードの役割を明確にする。
コード進行の観点から言えば、このB7は、「次のコードへの移行を促す役割」を担っている。
コード進行の用語で言えば、ドミナントモーション「V7→I」の進行である。
ダイアトニックコードの5番目のコード(EmスケールではBm)のフラットセブンス(V7)は、不安定な響きを持っているために、1番目のコード(I、ここではEm)へ移行すると安定感を得られる。
コードの役割が分かったら、次に、その役割を果たすのに重要な音は何か、を考える。
B7の不安定な響きを支えるのは、3度の音と7度の音。
1度の音(B)ももちろん大事な音ではあるが、3度と7度を優先するという選択肢も考慮しておく必要がある。
コードの役割は特に考えず、コードの1度の音が大事だろうと考えて、Bの音を残す。
「Aメロ:静かになる 苦しくなる」~「サビ:こんなに抱きあっても」の間に、2小節分のつなぎがある。
コードはDで、無機質なビートが続き、サビで一気に転調する。
歌詞は無いが、ASKAは「Ah Ah Ah~」と段々高くなるアドリブを入れている。
そこで、アレンジのアイディアとして、リズムの刻み方は変えずに(無機質に)、コードDをInversionの考え方で高音に移動させていくこと(ASKAのアドリブっぽく)を考える。
先生からは「上がりきっていない感じがする」と指摘される。
1st Inversionで止まっている。
自分もそこに悩みはあった。
「Ah Ah Ah~」のように、三段くらいは変えたかった。(base→1st inv.→2nd inv.)
けれど、高音に上げすぎると、サビへのつながりが悪くなるんじゃないかと思い、中途半端なところで止めてしまったのだ。
リズムは「タカタンタカタン」。
「タ」は表拍、「カ」は裏拍、「ン」は伸ばすところ。
一文字が16分の音符の長さ。文字が8つあるので、4分音符2拍分を表している。
上述のアイディアを整理した上で、先生がいろいろと試して、以下のような形を得る。
インバージョンの考え方で、段々と高音のコードに移っていき、最後D7に変わる。
「サビへのつながりが悪くなるんじゃないか」という懸念に関しては、スライドダウンを入れるだけで随分と変わる。
そのスライドダウンを活かすために、最後の高音は8分音符で1回だけ鳴らす。
リズムは「ンカタカタンタカ」。
X:クリック(↓のイメージ)、G:グリップ(↑のイメージ)、↑↓:ストローク
バリエーション、その1。
D7に変わった後、Dに戻る。安定した感じがして、POPSっぽい。
バリエーション、その2。
D7に変わった後、更に次のインバージョンのD7に移行。
ちょっと不思議な感じに。