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Girlアレンジ2回目。
Aメロ~サビで気になっている以下の2点を見てもらう。
主にメロディに関わる部分。
- サビ前:「言えなくなる 静かになる 苦しくなる」
- サビ:「背中は寒いねー」(ーのところ)
先生は、指板の横飛び(低音側から高音側に一気に動く)を容赦なく入れてくる。
アレンジは難しくなるけれど、その分、迫力あるASKAの歌唱に近いものを再現できる。
面白いアレンジになりそう。
Contents
サビ前:「言えなくなる 静かになる 苦しくなる」
単純なメロディをいかに歌わせるか
ここは、メロディはたった2音を行き来するだけ。
メロディはステイしたまま、背景のコードが一音ずつ上がっていく。
このメロディを、いかに弦楽器で歌わせるか。
先生が取った方法は、「同じ音でも違う弦を使うこと」。
アレンジbefore/after
before
High-Gを活かそう、ということで、1弦と4弦でメロディを取る。
赤丸がメロディ。
弾いてみると、単調な感じがする。機械的な感じというか。
先生の言葉で言えば、メロディが歌っていない。
after
メロディを歌わせるために、同じ弦で引き続けるのではなくて、敢えて別の弦の同じ音を鳴らす。
たったこれだけのことで、確かにメロディが歌ってくる。
指を動かす動作が、人間っぽさを出す。
指の移動が大変だけど…
補足
左手の移動
左手を大きく動かすときは、重心移動の考え方。
上記で言えば、(ア)2弦3フレットと(イ)3弦9フレットの移動。
手の平の重心が、指板上を低音側から高音側に移動していく。
(イ)3弦9フレットを押さえた薬指の上を、手の平の重心が通り過ぎ、キキーッとブレーキをかけ慣性で止まるような感じ。
左手の親指も、指板の裏で、ぐりんと回転している。
コーラス
「言えなくなる」の2回目はコーラスなので、単音で音を鳴らすよりも弱い感じにしてやる。
上記では、ストロークで弾く。
ストロークと言っても、人差し指でハッキリ弾くストロークではなく、手の平を軽く握ったままの形で人差し指と中指あたりが軽く弦に触れるような感じで弾く。
メロディがステイしてコードが上昇
コード進行が面白いところ。
メロディは単純に2音を行ったり来たり、一方でコードは1音ずつ上昇していく。
サビ「背中は寒いねー」
歌の迫力が出ているのはどこか
先生にリクエストしたのは、「ねー」の歌っぽさをどう再現するのか、という点。
そこを再現すれば、ASKAの歌唱の魅力を出せると考えたのだ(と振り返るとそう思う)。
そのリクエストに対して、先生はその前段「背中は」のところからの修正案を出してくれた。
というのも、「背中は」の「は」の部分で、歌がパーンと前に出てくるからなのだ。
文字にすれば、「ぅわぁー」という感じで。
そこを、高音のフレットまで飛んで、「ねー」で低音にスライドダウンしてくるという動きにすると、ここを1つの見せ場として作ることが出来る。
ちなみに、「ねー」のボーカルっぽさを出すという話では、以下の2点ほどを考える。
- メロに1音足してハーモニーを作る
- ゴーストノートで行けるか検討する
アレンジbefore/after
before
特に統一感なく…
なんとなくスライドを入れてみたり。前段からの流れで、クリックの音を入れてみたり。
after
「は」で高音フレットへ飛んでF、「さ」でコードチェンジしてFmaj7、「寒いね」で低音側に降りてくる。
Fmaj7にコードチェンジしたのは、暗いブルーな感じを出すため。
(「メジャーセブンスが暗い」という感覚はまだ良くわからないけれど。)
和音になると、原曲のASKAソロの雰囲気と少し違ってしまうので、原曲の暗いブルーな雰囲気を出すために、メジャーセブンスに変更している。
この後、曲はC→Gと少し明るくなって、またAmに戻って暗く、という流れを辿る。
ここは、先生がちょろっと弾いたのを見て、格好良いなあと思ったポイント。
見せ場。