ここでは、aldrine guerreroがこの曲で使っている静と動を表現する技術を書き出して見る。
Contents
1. 静(弱)を表現する技術
・スライド
イントロとAメロで使用。
原曲で印象的なピアノの「ダンドン・ダンドン・ダンドン・ダダダン」の「ダダダン」を2段階のスライドで表現している。
徐々にフェードアウトしていく感じが、後を引いて気持ち良い。
・スクラブ奏法
Bメロで使用。
スクラブ奏法は、ストロークで人差し指の爪を当てる代わりに、親指の腹で弦を擦るもの。
勢い良く擦ると、シャーンという音がして気持ち良い。
ストロークの間にスクラブ奏法を一回だけ挿入し、サビに向かって盛り上がるBメロにも「静」を与えている。
「living life in peace」の「-ving」の部分かな。
・ハンマリング
サビで使用。
先生に指摘されるまで全然気づきもしなかったハンマリング。
一度気づくと、ヤミツキになる。
4弦とも開放弦でストロークし、その後にFのコードでハンマリング。
サビの激しいストロークに向かう緩やかな始まりをうまく表現している。
2. 動(強)を表現する技術
・ロール
ダウンストロークのときに、人差し指だけではなく、複数の指を当てる。
一旦右手を握り込んで、小指・薬指・中指・人差し指の順番に指を広げつつ、弦に当てていく。
ジャラララーン。
4本の指を開くスピードを、遅くするとメロディックに、早くするとシャープな感じになる。
・逆ロール
アップストロークのときに、人差し指だけではなく、複数の指を当てる。
右手を握り込みつつ、人差し指・中指・薬指を弦に当てる。
実は、逆ロールというのは勝手な呼称で、動画から先生が見抜いたテクニック。
ストロークに切れ味を付加するためには、結構重要なテクニックな気がするけれど、まだうまくコピー出来てない部分の1つ。
右手アップストロークのズジャッって音。これが出せるようになりたい。
・強いストローク
少し振りかぶって、小指・薬指・中指・人差しの4本の指を、ほぼ同時に弦に当てる。
ロールに似ているけれど、こちらは、必ずしも一度握りこむ動作を必要としない。
例えば「not the only one」の「not」がこの強いストローク。
3. 対比による静と動の表出
アレンジにおいて重要なのは、上述の個々のテクニックよりも、この対比。
無理矢理に強い音=汚い音を出すよりも、静と動の対比をうまく使うことで、きれいな音を出しつつも静と動が作れる。
・8ビート→16ビート
8ビートの合間に、16ビートを挿入。
これ、まだうまく出来ない。
・ロール→単音弾き
「you may say I’m a dreamer」のyouはロール、mayは単音。
バララーンと全弦を鳴らした後に、単音でメロディを弾く。
この落差で、静と動が生まれる。
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