32ビートと逆ロール

まさかの32ビート。
そんなわけは無いだろうと、無意識のうちに16ビートと解釈していたら…。

以前の記事では勘違いしていたので修正。

× 8ビートの合間に、16ビートを挿入
↓修正
○ 16ビートの合間に、32ビートを挿入

また、32ビートを挿入するだけだとそこが浮いてしまうので、小節の最後には逆ロールを入れている。
この細部にまで宿る魂…。


まあ、32ビートとは言え、元がゆっくりした曲なので、そこまで超絶スピードというわけではない。
大事なことは、8ビートから32ビートを自在に移動して、緩急を付けるということ。

32ビート

ともあれ、本当に32ビート?と自信がなくて、時間をかけて分析してみた。
本演奏で32ビートが出てくるのは2箇所。
以下の映像は、2回目、最後のサビを迎える直前。

音声を波形に変換。
本当は耳で聴くべきなんだろうけれど。なかなか耳が肥えない。
波形に変換しても、32ビートのところは潰れてて、図形的には定かではないので、耳でちょっと補う。
32ビート分析
以下、図の読み方

  • 一番上が波形。ちょうど一小節分(たぶん)
  • 赤い上下の矢印が、ストロークの方向
    • 音を再生してみて鳴っているところに配置
  • 二段目の四角い箱は音符の長さ
    • 横幅の長いのが16ビート、短いのが32ビート

これを見る限り、やっぱり32ビート。

逆ロール

上記の分析過程で気づいたのは、小節の最後の音は逆ロールになっているということ。
32ビートだけコピーして弾いてみても、どうもその部分だけが浮いてしまって、次のサビへのつながりが悪い。

そこで挿入されているのが逆ロール。
音の詰まり具合で言うと、
 32ビート > 逆ロール
なので、32ビートでギュッと増した音圧を、少し和らげて次につなげる役割を果たしている。
この細部のこだわりが、単なるテクニックの見せびらかしではなく、音楽を生み出しているに違いない。

32ビートの演奏

右手の手首に力入れると、速いストロークが出来ない。
手首をぐにゃぐにゃにする。

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