ウクレレ初心者向けの本を読んでいて分かりにくいのが、ストロークの練習の際に「1拍目にアクセントを付けましょう」と書かれているところ。
一拍目だけ強くストロークしてみるけれど、微妙な違いなのでよく分からない。
そのアクセントの部分に、例えばロールを入れてみたりすると、音質が違うからアクセントが際立って起伏が見えやすくなる。
強く弾くことに意味があるんじゃなくて、対比から起伏を生み出すことに意味があるんだ。
guerrero版imagineは2拍目と4拍目にアクセントが付けられている。
主にアクセントを担うのはロールで、8ビートのストロークパターンで書くと、
↓↑R↑↓↑R↑
(Rはダウンストロークの際に複数の指を当てるロール。)
他のストロークと対比して、印象的な音となるロールが、小さな起伏を作る。
この、2拍目と4拍目に山が来る起伏が、局所的なダイナミクス。
この基本のパターンが、全体的なダイナミクスと連動するように、少しずつ起伏の大きさを変えていく。
- Aメロ
- そのパターンを柔らかくして
- ストローク↑↓の代わりに、二音だけのピッキング
- ロールRの代わりに、ストローク↑↓
- Bメロ
- メロディ進行も入るので単音弾きが混ざるけれど、アクセントのRの位置は変わらず
- サビに近づくにつれてRが強くなっていく
- サビ
- ストロークメインになって、上述の基本パターン
- 盛り上がる場所は、単に強弱ではなくて、4拍目の裏に逆ロールを入れて(ズジャッって音)、その小節にピシッとまとまりを付ける
この基本のパターンに、さらに「静」の技術が加えられ、もっと豊かなダイナミクスが表現されているのだと思う。
ここはもっと、研究していかないと。
Aldrine Guerreroの局所的なダイナミクスに身を委ねていると、段々とうねりが大きくなっていき、いつの間にかサビの感動に引き込まれている。
来年は、もう少しこういう演奏に近づきたいな。
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