今回のテーマの一つは、コードの響きに向かい合う。
今までのアレンジは、コードとメロディをパズルのように組み合わせるだけだったので、もうちょっと音楽の深みに触れてみたい。
ダイアトニックコード
この曲はE Major Scaleなので、ダイアトニックコードは下記の7つ。
EM7, F#m7, G#m7, AM7, B7m, C#m7, D#m7(-5)
イントロ→Aメロ
イントロはE(I), A(IV)の繰り返し。AメロもそのままEとA。
トニックとサブドミナントを行き来するシンプルなコード。
E
名前も国もな
E
い
A
生まれたての元
A
気
Bメロ
Bメロでコードが動く。全ての小節で1回ずつコード変化がある。また、部分的にダイアトニックコード外のコードが使われ(下表太字の部分)、ドラマチックな変化を生み出す部分。
G#m7
C#m
all
right
Am6
E
どーん
なー
C#m7
D#7
羽を
くれる
E
の
Am6
最初のAm6。ダイアトニックコードならAを使うべきところ。
A→Eより、Am→Eの方が、力を溜めてるって感じがする。(そのうち録音したい)
メロディも、16ビートが主なこの曲において、珍しくモタるところがこのAmにぶつかっている。
ではAmではなく、6thが付いてAm6になっているのは何故か?
何故だ。
D#7
次のD#7。ダイアトニックコードならD#m7(-5)を使うべきところ。
D#m7(-5)→Eと、D#7→Eを比べてみるが、どっちでも良い気がする…。
理屈で考えると、より明るい雰囲気を求めてD#7を選択したというところか。
モーダルインターチェンジ
モーダルインターチェンジとして解釈してみる。
Amは、エオリアンへのモーダルインターチェンジと考えられる。(後日分析予定のBメロ’でも、エオリアンのモーダルインターチェンジが見られる)
D#7については、主要7モードの中に見られない。
単に明るくするためにメジャーにしてみた、ってことだろうか。
E Ionian(Major) | EM7 | F#m7 | G#m7 | AM7 | B7 | C#m7 | D#m7(-5) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E Aeolian(Minor) | Em7 | F#m7(-5) | GM7 | Am7 | Bm7 | CM7 | D7 |