ピックアップの圧力分布調整

自分で取り付けたピックアップ、「4弦の音だけがやたら大きい」、という問題があった。
ピックアップにかかる圧力に偏りがあると、ピックアップで拾える音にも偏りが出るらしい。
ということで、いろいろ削って、音を調整してみた。

圧力が偏る原因

ピックアップにかかる圧力が偏る原因として考えられるのは、

  • サドルの底面がデコボコになっている
  • ピックアップの取り回しの際に負荷がかかっている(後段で図解)

が大きなところだろうか。

サドルはピックアップ取り付け時に削っているので、仕上げが甘いとデコボコになっているかもしれない。
一方のピックアップの取り回しは、ピックアップ取り付け時にあまり気を使わなかったので、今回の原因である可能性が高い。

サドルのチェック

サドルが原因かどうかチェックするために、サドルの左右を逆にしてみた。
サドル原因なら、「4弦の音だけがやたら大きい」→「1弦の音だけがやたら大きい」と反転するはず。
特にそうはならなかったので、取り回しが悪いと思われる。

取り回しのチェック

まず、以下のような仮説を立ててみる。
ピックアップをウクレレ内部から外へ出す際に、角度が急過ぎて、ピックアップが曲がってしまっている(下図)。
4弦側だけピックアップがサドルと強く当たって、拾う音に偏りが出てしまっているのだと思われる。
なお、実際のピックアップは赤くないし、ブリッジは作図の都合で省略。
調整前:仮説

これを、ウクレレの木の部分を削って(下図黄色の部分を削る)、滑らかなカーブを描かせることが出来れば、圧力の偏りを減らせるはず。
調整後

実際に削ってみると、音の偏りは随分と解消された。
最初のピックアップ取り付け時も、多少は気を使って、穴を斜めに開けたりしてるんだけど、思ってた以上にシビアだった!

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