何度か「プロに頼めば良かった」と思いつつも、自分でピックアップを取り付けてみた。
作業中にウクレレ割れたらどうしようと心配していたけれど、実際のところウクレレ本体が壊れる心配はほぼ無い。
むしろ難関は、ピックアップを壊さないように取り回すこと。
実は現時点で、1、2弦の音が拾えない不具合が…。なんとかなるかな。
とりあえず現在までの作業まとめ。
Contents
ピックアップ選定
大して比較検討はせずに決めてしまった。
決め手は「スーパーキャパシタ」。
「なんか最先端」な感じで格好良いのと、取り回しが楽だという2点。
軽量
普通のピックアップは電池式なので、この青いやつの代わりに9Vの四角い電池がつながる。
自分で取り付けることを考えると、この電池の有る無しは結構大きい。
高速充電
また、電池とスーパーキャパシタの違いは、電気を貯める仕組みにある。
電池は、化学反応を使って電気を貯める。
一方、スーパーキャパシタは、静電気をそのまま貯めておく。
そこから生まれるメリットは、高速充電可能(1分で充電)ということ。
軽量というメリットもここから生まれている。
デメリットは、自己放電が大きくて、使わなくても一日で放電しちゃう点。
あと、出力電圧が電池より低いらしいけれど、それがデメリットになるほど低いのかどうかがよく分からん。
ピエゾ素子(エレメント)
Mi-Siのピエゾ素子は、L.R. Baggs社Five.Oと同じもの。
本当はここの性能で選ぶべきかとは思うが…。
取り付け作業
スペシャルサンクス:ウクレレどう?「Mi-Si Trio UKEの取り付け作業をしました。(チハレワークス)」
この記事無かったら無理だった。付け加えることは何も無い。
後は完全なる自分の思い出の記録…。
作業の流れ
作業は5つのステップがある。
大きく分けて
- 穴開け(1,2)
- 取り付け(3,4)
- サドル調整(5)
一番難しいのは「4. ピエゾ素子の取り付け」。
その伏線に当たる「1. ブリッジの穴開け(ピエゾ素子を通す穴)」を丁寧に行っておくことがポイント。
1. ブリッジの穴開け(ピエゾ素子を通す穴)
ピンバイスで2.4[mm]の穴を開ける。(下図)
なお、弦は張ったまま作業。ピックアップで音を拾えるのを確認したら新しい弦にしようと思って。多少邪魔だったけれど、限界まで緩めておけば作業は可能だった。
ヤスリで穴の形を四角く整える。
後で、ピエゾ素子を内側から引っ張り出す作業が有るので、この穴の整形が重要。
四角く整形。
実は、この整形を適当にやってしまったために、step4まで行ったもののピエゾ素子が通らず、また最初からやり直す羽目になった。(もちろん表面から通せることは確認したんだけれど、裏面から通すためには穴の形が重要)
下図はやり直した後の穴の形。
2. ウクレレ下部の穴開け(エンドピンジャックを通す穴)
ピンバイスで下穴を開ける。
ドリルで12[mm]の穴開け。
ドリルで穴開けた後は、ヤスリで整形する。
なお、ドリルビット(電動ドリルの先端部分)のステップドリルは、持ってなかったので今回のために新規購入。
こうして使いもしない工具が増えていく…。
3. エンドピンジャックの取り付け
2で開けた穴に、エンドピンジャックを取り付ける。
もちろんウクレレの内側から通すわけだけれど、ウクレレのサウンドホールは小さくて手が入らないので、エンドピンジャックの先端に割り箸を取り付けて長くする。
ここの作業は快調に進んだので、写真は撮り忘れた。
4. ピエゾ素子の取り付け
ここの作業は下記の動画が分かりやすい。
「Wellcome the hard part!」と言われているように、最難関。
https://www.youtube.com/watch?v=-Ypj_mhXhss&t=6m6s
細い針金をウクレレの表面から通して、step3でウクレレ内部に納めたピエゾ素子に絡み付けて、引っ張り出す。
全然うまくいかず、一旦ピックアップを全部外し、穴の整形からやり直すことに。なんだかんだ2時間くらい格闘した。
針金の絡み付け方もトライアンドエラーを繰り返す。
先端の方で2回ほど縛ると安定して良い。
利用したワイヤーは、アクセとか作る用途の、直径0.23[mm]の銅製ワイヤー。
ピエゾ素子を引っ張り出せた時の感動と言ったら!
5. サドルの調整
ピエゾ素子が入った分、サドルが高くなってしまうので、サドルを削る必要がある。
鉛筆で引いた線が、ピエゾ素子が入る前に、ブリッジの縁の合わせて引いたライン。
紙ヤスリでゴシゴシ。
水平を出すため、平らな石の上に紙ヤスリを敷いて作業。
紙ヤスリは粗目のものから始めて、細かいものに変えて仕上げていく。(150番→240番→400番)
完成
Mi-Siで録音
Mi-Siで録音しました。
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