4/10。イントロの2周目。
単なる繰り返しかと思いきや、トップノートの動きが加えられ、小さな変化が入っている。
また、「Emの暗さを薄めるために7thを入れたんじゃないか」等々、アレンジの研究も行う。
トップノートの追加
2周目の特徴は、トップノートの追加(下図赤枠)。
そんなに動きはないから、メロディと呼ぶほどのものではない。
でもたった一音加わるだけで、ハーモニーの心地良さが随分変わる。(リスナーとして聴いているときには気付かなかったけども)
Emの暗さを薄める
このアレンジの特徴は、Emとなる3小節目・7小節目のハーモニーの作り方。
5度の音(B)を抜いて、その代わりに、それぞれ7度の音(D)、11度の音(A)が追加されている。
また、さらにそこにスケール外のGbの音が追加され、複雑なコード構成になっている。
3小節目で弾いている音は(D G Gb E)、Em7の構成音は(E G B D)。
7小節目で弾いている音は(A G Gb E)、Em add11の構成音は(E G B A)。
この複雑なコードを、Tuck Andressはどういう気持ちで作ったのか。
とりあえずイメージとしては、「Emの暗さを薄めるために、アルペジオの拡張をしていく中でたどり着いた」という説。
「アルペジオの拡張」とは、コード音をアルペジオで弾く中に、スケールの音を混ぜていくこと。
Emそのままで弾くと、暗い。
そこで、コードのアルペジオの中に、7thや11thの音を入れてみたりして、その暗さを薄めていく。
理論的に検討しようと思って、「C Lydianへのモーダルインターチェンジ」なんていうことも検討したけれど、あまりうまく説明できない。
上記の方向性で、クラスタコードの響きを試しながら作っていったということで、とりあえず落着。
親指アップスラッピング
1小節目から2小節目にかけての「早いフレージングのベースライン」に対応するための技は、親指アップスラッピングと呼ぶのだとか。
コードの基本形3つ
時間が余ったので、コードの基本形3つについて。
これは別途まとめる。