ウクレレ勝カレッジ「銀河鉄道999」

3/22ウクレレ勝カレッジ「銀河鉄道999」@キワヤ商会に参加。
ストロークを駆使した勝誠二の名アレンジ「銀河鉄道999(ゴダイゴバージョン)」。
それをワークショップ用に簡単にしてくれている。
それでも、単純に弾いていて楽しいし、アレンジの肝も損なわれてはいないので、かなり勉強になった。

ワークショップはプロの技を間近で見れるチャンス。
しかも今回みたいに、その人の本気アレンジを、ポイントを絞って教えてくれるのはかなり勉強になる。
テーマはシンコペーションだったのだけれど、それに関連して、主にアレンジの視点から2点整理。
(youtubeに動画ないのが残念)

1つ目は、ストロークを使って曲を盛り上げるのが、サビではなく、サビ前であるということ。
2つ目は、普通のストロークとスクラブ奏法の使い分けについて。

これ、1つ目が特にすごい。

サビ前で勝負をかける

今、自分が何かの曲をアレンジするなら、サビで一番盛り上がるように、そこにストロークを持ってくる。
つまり、ストロークを使う勝負どころは、「サビ」の一択である。
でもこのアレンジで勝誠二は、「サビ前」に照準を合わせて、ストロークを持ってきている。

これは曲の構成とも関連している。

  • Aメロ「さあ行くんだ〜」(C Major Scale)
  • Bメロ「あの人はもう思い出だけど〜」(Eb Major Scale)
  • サビ「Galaxy Express 999〜」(C Major Scale)

(なおスケールは、原曲ではなく、勝誠二アレンジバージョンを参照)

この曲はBメロで転調して、サビに入る前に元のスケールに戻るのだけれど、その切り替わりの部分はリズムの乱れが非常に面白いところ。
ストロークが始まるのは、そのBメロの最後「君を遠くで見つめてるー」から。
ここはシンコペーションの嵐で、さらに変拍子まで入ってくる。
リズムを強調する効果のあるストロークが、まさに活きる!

「るー」のところから元のC Major Scaleに戻って、2小節だけ演奏が入って、そこからサビの「Galaxy Express 999〜」。
「Galaxy Express 999〜」からは、小節の一拍目でコードをじゃーんと鳴らして、その後にメロディを弾いていくという、オーソドックスなソロスタイル。
でも、サビ前のストロークですでに盛り上がっているので、サビ感を維持しつつ、メロディの美しさを際立てることが出来る。

そういえば、ASKAの曲作りでも、最後のサビ前に新しいDメロを挿入することをしていた。
サビ前で勝負をかける、という選択肢もあるとは。音楽のバリエーションは広い。

スクラブ奏法で「コードがメロディの後を追う感」を出す

シンコペーションの中でも、メロディの音が小節をまたいで伸びるもの、
特に、その小節の変わり目でコードが変わる場合は、メロディの後を追いかけてコードが変わる、ということが起こる。
(これはPRIDEアレンジのレッスンで出てきた)
この「コードがメロディの後を追う感」を出すために、次のスクラブ奏法が使える。

まず、ストロークとスクラブ奏法の使い分けについて、以下のように言われていた。
「メロディの音を含む場合はストローク、メロディを含まない場合はスクラブ奏法」
固いストロークでメロディのリズムを出し、それ以外では柔らかいスクラブ奏法でメロディのリズムを崩さずにコードを鳴らす。
ちなみに、このスクラブ奏法はHerb Ohtaがよく使うらしい。

曲中で出てくるのは、例えばAメロの「新しい風に 心を洗おう」


F

C

あたらしいかぜ

にー


Dm7

G7

こころをあらお

うー



分かりにくいけど、太字の「ー」の部分で、スクラブ奏法でコードC及びG7を鳴らしている。

スクラブ奏法を効果的に使えたら、武器になりそう。
勝誠二は様々なプレイヤーを研究されていて、それをいろいろ教えてくれるので、その意味でもワークショップはお得。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です