ソロアレンジを作るときに、メロディを取るか、あるいはリズムを取るか、という問い。
もちろん答えは二者択一ではなくて、両者のバランスをいかに取るかという話なんだろうけれど、ここでは分かりやすく対立的に考える。
先月、Tuck Andressの「Europa」のライブ演奏を聴いたとき、ギターソロなのに長く尾を引くメロディが印象的で驚いた。
やっぱりこれは、メロディを意識してアレンジしているからなのだろう。
一方で、考えたいのはJakeのスタイル。
Jakeの場合、メロディを際立たせることよりも、リズムを取ることを優先している。ような気がする。
(注、自分がコピーした143、Yesterday、Bohemian Rhapsodyが主な研究対象曲)
リズムと言ってしまうとちょっと語弊があるけれど、リズムと和音とメロディとそれらを等価に扱って、曲全体の雰囲気を再現することに重きを置いているように思う。
例えば、ボーカルをぐーっと伸ばして歌うようなところも、メロディはすぐに切って、ジャカジャカとストロークを入れている。
ex.) Bohemian Rhapsody「I don’t want to die〜」
(ストロークしてるのにメロディが聴こえてくるというのは、それはそれですごいことだ)
もちろん、Jakeもメロディを立たせる技は使っていて、例えばyesterdayのaメロでのスライドアップは効果的だ。
ex.)Yesterday「all my troubles semed so far away」
(youtubeの時間指定がうまく動いてないかも? 17:19〜)
どっちが優れているとか、そういう話ではなく、
何を取り、何を捨てるか、選択の自由度がたくさんあるんだと知ることが重要。
Tuck Andressのスタイルも、Jake Shimabukuroのスタイルも、どっちも好き。
そんな自由度の下、今年の目標はチャゲアス楽曲(特に時節柄ASKA楽曲)のアレンジである。
メロディ中心に作られたASKA楽曲をアレンジするなら、メロディを立たせることにも意識を向けていかないと。