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DTMをやっている友人と作曲コラボすることになったので、作曲のレッスンをお願いする。
いろんな曲のギターアレンジを手がけてきた先生が、作曲の手法をざっくりと整理してくれる。
「調和」「対比」「コンセプトベース」の3つ。
もちろん、これ以外の手法もあるかもしれないが、作曲の際にいろいろ試すという視点ではこのざっくりした整理は有用。
Contents
3つの手法
調和
コードとメロディを調和させる手法。
つまり、コードの音を使ったメロディを作る。
素人が作曲するなら、という、おすすめの手順も示してくれる。
まず、スケールを決める。(例えば、C Major Scale)
スケールノートを順に引いていき、スケールを体得。(c、d、e、f、g、a、b)
その後、鼻歌でなんとなくメロディを作る。こうすればスケールノートを外れない。
メロディを区切って、小節の中に当てはめていく。
そうして作ったメロディを、コンセプトで整理していく。
- このジャンルっぽい、代表的なリズム
- 次の小節の最初の音へのアプローチ
- アルペジオ(コードの音)でアプローチ
- スケールノート(スケールの7つの音)でアプローチ
- クロマチック(半音)でアプローチ
アプローチというのは、次の音に向かって音をどう上げていく/下げていくか、ということ。
フレディ・マーキュリーは、この調和でメロディを作ることが多いんじゃないか、という説。
対比
コードとメロディを対比させる手法。
つまり、コードノート以外の音を積極的に使う。
例:Yesterday
例えば、Paul McCartney「Yesterday」。
出だしの「Yesterday」の部分。
コードはI。(1番目のダイアトニックコード、つまりドミソ)
これに対し、メロディはレドド(Yesterday)。
レは、コードIの9thの音。9thはそのコードに足されると緊張感を出す音だ。
緊張(レ=9th)から安定(ド=1st)へ、というメロディになっている。
例:And I Love Her
他の曲では、Paul McCartney「And I Love Her」。
F#m
I give her
C#m
all my love
「all my love」のところ、相対音で言えば、メロディはレドミ。
緊張(レ=9th)から安定(ド=1st)へ、というメロディ。
コンセプトベース
コンセプトが先行してあって、それに従って作る。
コンセプトは様々ありえるので、その整理は難しい。
例:Upside Downside
「Upside Downside」。
ちょっとズラしたリズムに、ズラした音階を使う。
例:Perfectual Emotion
Al Di Meola「Perfectual Emotion」
エコノミックピッキングの練習フレーズがメインリフになっている。
エコノミックピッキングは、次弾く弦に向かってピッキングする(上下上下の順番で動かすのではない)。
例:Scatterbrain
Jeff Beck「Scatterbrain」
9/8拍子で、特に左手の小指を使うことを意識したフレーズになっている。
例:Sweet Child O’Mine
Guns N’ Roses「Sweet Child O’ Mine」
リフは、ギタリストSlashの左手の練習フレーズ。
スケールの7つの音をほぼ網羅しているので、左手で指板を押さえる練習になる。
その他
モーダルインターチェンジの話。
John Lennonはフラットセブンセブン(bVII7)のコードをよく使う。
Burt Bacharachはフラットシックス(bVI)をよく使う。フラットシックスはそんなに使う人いないっぽい。
ASKA「Girl」の間の取り方。
「さむーいねー」ではなく、「さーむーいねー」と歌っているところに、ASKAっぽい間の取り方があるのではないか。
このブレスの感じが、耳に馴染むのではないか。
楽器でアレンジするときにも気を使うこと。