(58)Isn’t She Lovely:身体の動かし方と、インバージョン初歩

Isn’t She Lovelyの2回目のレッスン。

ステップアップのために今一度、基礎を。
という感じで、ウクレレの構え方、身体の動かし方を習う。
弾きにくいなと思う箇所も、身体の動かし方を少し変えるだけで、俄然演奏しやすくなるから不思議だ。

また、インバージョンの基礎を習う。

ウクレレの構え方・身体の動かし方

ウクレレは斜め45度に構えよう。
分かっちゃいるんだけど、なかなか実践できない。
先生に指摘されたときに改めてこの姿勢を取ると、確かに左腕(特に肘)を動かすスペースが生まれて、肘を使ったコードチェンジがしやすい。

肘を使ったコードチェンジとは何か。
あらためて調べてみると、先生のブログに全て書いてある…。
でも実践が難しいのである。
弾いてる曲に応じて指摘されると重要性が理解しやすい。

「Isn’t She Lovely」で言えば、EコードからC#mコードへの移動時に肘の動きを意識すると、俄然弾きやすくなる。
Eコードでは肘は開く。C#mコードでは、肘を腹の前に持ってくる。

Eコード。赤枠の中を押さえると考えて、この時は肘を開いていた方が押さえやすい。58_isn't she_E_p

一方で、C#mコードでは、セーハがあるので、肘をお腹の前に持ってくる姿勢の方が弾きやすい。
58_isn't she_C#m_p

つまり、EコードからC#mコードの移行時には、手先を動かすだけではなくて、開いた肘をお腹の前に持ってくる。
そういう腕の動きも意識的に行うことで、難しいコード移動も弾きやすくなる。

インバージョンの基礎

ウクレレもギターも、指盤の上に同じ音がたくさん並んでいる。
音の高さは異なるけれど、3弦の開放の音と、1弦の3フレット目は同じCの音だ。
たくさん同じ音が散らばった指盤の上で、3つの音を押さえればコードが出来上がる。
普段は基本型のコードを使っていれば問題ないわけだけれど、でも実はそのコードは、たくさんあり得るコードの中から選ばれた一つでしかない。
例えば、今押さえているコードの1度の音(ルート音)を、4つ隣の3度の音に変えてみたらどんな響きに変わるだろう。
そういう一定のルールを与えてくれるのがインバージョン(転回形)という考え方だ。

まず、下図に示すコードを、とりあえずここでの基本の形とする。
AbMaj7コード。
このコードのバリエーションを、インバージョンの考え方を元に探してみる。
AbMaj7

インバージョンの考え方では、最初のコードの構成音を、それぞれ高音側へずらしていく。
最初のコードの1度の音を高音側にずらしていって、次のコード音である3度の音へ。(図中の橙色の音を紫へ)
3度の音は5度の音へ。(紫を緑へ)
5度の音は7度の音へ。(緑を黄色へ)
7度の音は1度の音へ。(黄色を橙色へ)
そうすると以下のような形になる。これがファーストインバージョン。
AbMaj7_1st_inv

ファーストインバージョンのコードに、前述と同じ変形を施すとセカンドインバージョンに。
AbMaj7_2nd_inv

更に繰り返せば、サードインバージョンが出来上がる。
AbMaj7_3rd_inv

それぞれの形で、同じコードなのに響きが違うから面白い。
例えば、ある数小節が同じコードだったとしても、コードの形を順に変えて弾くだけで、変化のある伴奏を作り出すことが出来る。
Isn’t she lovelyを題材に、そんな実績をしてくれるらしいので楽しみ。

本当はこのインバージョンの手続きを自動化(アプリ化)しようと思ったのだけれど、思ったより手間が多かったのでとりあえず保留。

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