「自分に音楽センスは無い」と思っているのだけれど、友人との話の中で、より正確には「自分の音楽センスが明確で無い」のだということに気付く。
先天的? 後天的?
音楽センスとは何か。
それは、先天的なものか? それとも後天的なものか?
「先天的なものか後天的なものか、という議論では大体において、どっちも正しい。両方とも関係している」という話を、どっかで聞いた。
音楽センスもおそらくそうで、生まれ持った才能と、経験で培われる能力との両方で構成される。
生まれ持ったセンスは、自分には無いと思う。
(そうで無ければ、幼稚園の頃に習っていたピアノを、両手弾きに入る手前で止めるはずがない)
また、楽器演奏経験の浅い現状では、経験的なセンスも育っていない。
この状態を、「センスが無い」と表現してしまうのは正確ではなくて、
「どんな音楽が好きか」「どんな演奏を格好良いと思うか」という、頭の中のイメージが明確で無いだけなのだ。
経験を積むことで明確になっていくセンス
自分にとっては、料理が分かりやすい。
一人暮らしするまではほとんど料理をしなかったので、料理センスが明確で無かった。
素材の違いも分からなかったし、具の組み合わせの良し悪しにも鈍感だった。
でも、経験を重ねるに連れて、素材の違いや具の組み合わせにも好みが現れてきた。
外食の楽しみも増したように思う。
そう言えば、数年前の自分の目標は、クックパッドを見てから買い物に行くのではなくて、八百屋に並ぶ野菜からレシピを決める、というものだった。
最近はルーチンレシピが出来ちゃったので、そんな目標はすっかり忘れていたけれど。
音楽センスの目標
即興が出来るようになりたい。
野菜から料理を作る、ということに似ているかもしれない。
目の前にポッと現れた音をきっかけに、自分の好みの音楽を展開していけるように。